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さんざんぱら延長した揚句、食べられる魚があんも釣れねった私。 「シナちゃんも食べていいから」という優しい言葉のおかげでやっとこさ撤収、館山市香(こうやつ)漁港をあとにした。 釣った魚を捌いて天ぷらにする、これが今回のプログラムの目的であるが、ご厚意に甘えて友人宅にて過ごすこととなっていた。 とりあえずは友人宅へ。 着くや否や、私の酒量を気にしてくれた友人は、焼酎が足らないだろうと奥様に頼んで近くのスーパーまで買い物に行ってくれた。 私は撮影係のため、釣り師改め料理人うみがめさんの一部始終をカメラに収めることが今日の最後のミッション。 ちなみにこの日の模様は南房総ファンクラブ会報誌「はなっと暮らし」のうみがめコラムで詳しく掲載される。 そのロケもふくめた1日というわけで、一番楽しんでいる私がメインではなく、うみがめさんが主役だ。 シャワーを浴びてサッパリしたシェフは、早速包丁を研ぎ始める。 この包丁は、館山市湊にある田中惣一商店さん自慢の「あじ切り包丁」(小魚用両刃包丁)。 この田中惣一商店さんの刃物は、えれぇ切れ味で有名で、研ぎ方講座も開催している。 家庭で魚をさばく機会が多い南房総にはありがたい、そんな包丁がこの「あじ切り包丁」。 さて、調理に入ります。 まずはキスから。 手際良く頭と内臓をとり3枚におろしたシェフ。 さっきまで海を泳いでいた魚だけに、硬直していて身にハリがあるのが見てとれる。 中骨もカリカリにあげると美味いらしい、その味は想像に難くない。 早い!もう終わった、だって5匹だもんね(汗) 申し訳ございませぬ。。。。 奥さんが帰ってきて、隣りで副菜を作り始めた。 んんんん〜、キッチンに並ぶ2人の後ろ姿が羨ますぃー。 同じく天ぷらにするニンジンとマイタケを切る。 さて、揚げ油に火が入り、程良く温まったところで、まずは野菜天ぷらを揚げていく。 シェフの揚げる姿がまたシブい、彼にとって天ぷらは趣味であり特技であり好物なわけである。 ここに惚れたのか奥さん、たしかにカッコイイ。 ダイニングテーブルに座ってツイートしている私に、野菜天ぷらとビールが出された。 「まあ先にやっててよ」 あのーいってる、釣ってねぇヤツが食えるわけねぇやで。 と思いつつも、揚げたてのマイタケを何もつけずに頬張る。 サクサクとした食感とマイタケ独特の触感、アツアツの刺激が口の中で大運動会。 これはビールが美味いはず・・・すみません、お先にビールいっちゃいます。 ををををををををををををを!うまし、ビールうまし。 雨上がりのモワっとした蒸し暑さの中で、6月下旬の西日を浴びながら熱中していた釣りのおかげか。 いやシェフの天ぷらのおかげか。 いやいや、この時のために予めビールを冷やしておいてくれた奥さんのおかげか。 なにはともあれ、シアワセを感じるひととき、みんなありがとう! そんなシアワセにひたっていると、キスとイワシがスタンバイされているではないか。 デジカメをもってコンロ前集合。 ちょっと待った、連写で撮ります、どうぞ揚げてください。 ・・・手が早過ぎて我がデジカメでは捉え切れず(汗) 魚の天ぷらは揚がりが早いので、本格的に食卓の用意が始まる。 うみがめさんちで習慣づいたのは、天ぷらは塩で食うもんだということ。 今日はわさび入りの塩がテーブルにある。 さてさて、天ぷらも一段落し3人が席についた。 いっただっきまーーーす!(私は2回目だが) サクッホワッ、サクッホワッ。 くどいようですがさっきまで海を泳いでいたキス。 フワッフワで、こんなKISS初めて・・・もといこんな美味いキスは初めて。 うみがめさん達曰く「香(こうやつ)の味がする」という。 他の漁港では感じない、香特有の風味があるらしい。 たしかにキスの味が濃い気がしないでもないが。 この天ぷらは天つゆにつけてはおいねぇ。 せっかくのサクサク感台無しになっちまうわで。 拾ったイワシの天ぷらもイタダキ! おおおおおおおおおおおおおおおおお、臭みナッシング。 これは冷凍する前の処理がうめったんだっぺな、イワシ独特のクセがねぇやで。 クセはねぇけんが、イワシの旨みがジュワ〜っと広がる。 セグロイワシは細身なので、腹ワタを取ったりするのに手間がかかる魚。 調理した人の愛を感じらー。 ビールがまた美味い、芋焼酎がまた合うんだなこれが。 そして、奥様お手製の酢の物がまた天ぷらを引き立せますな。 夫婦ってこういうもんなのね。 話も弾み、気づけば22時半。 うみがめさんBerryさん、ありがとうございました。 そしていろんな意味でゴチソウサマでした。 |